- ●コラム01:「夢」は人生の原動力
- ●コラム02:とんでもないところへの道
- ●コラム03:描いてみよう!「人生」という物語 〜作者はあなた〜
- ●コラム04:「お金を使って.... 不幸になる???!」
●2000年1月
■「夢」は人生の原動力
少し前の新聞記事に、次のようなものがありました。
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1998年10月17日:朝日新聞
妻の半数以上、「結婚を後悔」
〜「きずな」信じる夫と隔たり〜
民間企業による、20〜50代の既婚男女計800人の「結婚に対する意識調査」
Question?:Answer
○「結婚を後悔したことがある?」:妻56.8%:夫37.6%
○「離婚したいと思ったことがある?」:妻51.3%:夫28.5%
○「来世も同じ相手と結婚したいか?」
「したくないか?」:妻67.6%:夫16.8%
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この記事が記憶に残っている方は結構たくさんいらっしゃるのではないでしょうか?特に注目したいのは、妻の半数以上が「結婚を後悔」し「離婚したいと思ったことがあり」「2度同じ相手と結婚したくない」と思っていることです。
結婚当時、ほとんどのカップルは、「二人で幸せな家庭を築こう」と考えていたでしょう。逆に離婚したくて結婚した人はいないでしょう。結婚は「二人の夢」を「二人で実現するための第一歩」であったはずです。新たな人生航路への出帆(スタート)であったはずです。
そこで、少々乱暴かもしれませんが、強引に推測してみました。
考えられる第一のケースは、目的地(実現したい夢)がまったく違うのにもかかわらず、行き先を確認することなく一つの船に乗り合わせてしまった、あるいはまた、行きたい所(目的地=夢)がないまま大海原に漕ぎ出してしまったというケース。
このような場合、おそらく二人にとっては、同じ船に乗ることだけが目的(夢)だったのでしょう。きっと二人は、遊園地のボートにでも乗る感覚で結婚という名の船を漕ぎ出してしまったのです。けれど、実際に船が浮かんでいるのは遊園地の池の中ではなく、大海の真ん中なのですから、二人の共通の目的地(夢)を、作り出すなり探し出すなりして、船を進ませるべき方角を知ることが大切です。だって、見渡す限り水平線という大海の中にあって、目的地さえわからないままでは船を漕ぐ力もわかないでしょう。目的もなく大海をさまよい続けていれば、二人で船を漕ぎ出したことをいつのまにか後悔するようになっても当然です。
考えられる第二のケースは、共通の目的地(夢)をいつのまにか忘れてしまった、または、失くしてしまったというケース。日々の仕事や家事・育児に追われるうちに、進むべき方向を見失ってしまったのかもしれません。
やはり第一のケースと同じように、航海に出たことを悔やむようになっても不思議ではありません。二人はおそらく、船出をしさえすれば、船を漕いでさえいれば、いつかは目的地に
着けるものだと錯覚していたのでしょう。
二人に共通の目的地(夢)は、決して一つだけとは限りません。実現したい夢はたくさんあるでしょう。その夢を一つ一つ、また、一つでも多く実現するためには、やはり「航海図」のようなものが必要です。ほとんどのカップルにとっては初めての航海ですから、「航海図」を持たずに船に乗り込んだとしても、それはそれで仕方のないことです。
大切なのは、出帆してからであっても、また船を漕ぎながらであっても、早く二人で「航海図(人生の設計図)」を作ることです。二人の夢をもう一度確認し、整理しながら、本当に行きたい目的地をはっきりさせることです。
そして、もう一つ忘れてならないのは、時々その「航海図」を二人で一緒に見直すことです。天候が悪くなることもあれば、船を修理することもあるでしょう。どの辺りを航海しているのかさえわかっていれば、目的地を変更することも容易です。航海図を作り、それを時々開けてみることで、目的地までの航海(二人の夢が実現すること)を確信出来るはずです。
新聞記事に載っていた調査結果とは逆に、結婚した当時には、「来世も同じ相手と結婚したい」と思っていたカップルがほとんどではないでしょうか。その思いを大切にしながら家族としての「夢」を実現するためにも、「人生の航海図(設計図)」を今からでも造ってみてはいかがでしょうか。