あなたの夢実現のナビゲーター:エムプラン
FPあれこれコラム コラムイメージ
●コラム01:「夢」は人生の原動力
●コラム02:とんでもないところへの道
●コラム03:描いてみよう!「人生」という物語 〜作者はあなた〜
●コラム04:「お金を使って....  不幸になる???!」

●2004年12月
■とんでもないところへの道
プロ野球日本シリーズも終わり、野球ファンの方々にとっては寂しい(?)静かな季節になりました。私自身は、プロ野球にさほど関心を持っているわけではないのですが、こと今年に関しては、結構興味深い、また、感動した1年間でした。

パリーグの近鉄とオリックスの合併問題に端を発したストライキや、新規球団の参入問題などは、スポーツとしてというよりも、企業の経営やその在り方を衆目にさらしたという点で、「面白く」観戦させてもらいました。ファン(お客様)をどのように見ているのか、選手(働く人たち)のことをどのように考えているのか、今後の球界(業界や社会の中での役割)にどのようにして向き合おうとしているのか、等々、社会的な地位や名誉のある方々の、その本心を垣間見ることができたのではないでしょうか。そして、前時代的で、尊敬することのできないような発言や考え方を感じてしまったのは、決して私だけではなかったと思います。

おまけにシーズン終了間際には、西武鉄道の株式をめぐって大きな問題が芋づる式に出てまいりました。西部球団オーナーは辞任しました。某大学の某投手の獲得競争をめぐる金銭問題でも、有力球団の有名オーナーを始め数人のオーナーや社長が辞任しました。
かっては、新規参入の候補になっている球団に対して、「社会的にふさわしい企業かどうか、十分に吟味すべきだ」などとおっしゃっておられた方々自身が、実は反社会的な恥ずかしい行いをしていた「社会的にふさわしくない」方々でもあったわけです。
こうなるとこれはもう、笑い話にもならない、流行の言葉を借りるなら「サイテー」な話でしかありません。私がもしもあのオーナーさんだったら、恥ずかしくて外も歩けないと思います。

さて、私が今年感動したことは、こんな「サイテー」なお話とは、実は違うのです。野球にさほど関心を持っていない、そんな私でも感動したことは、それは何と言っても、あの、大リーグのイチローです。イチローと言うより、イチローの「言葉」でした。

「257」という大リーグの年間最多安打記録を更新し、その後のインタビューが新聞に報道されていましたが、その中で次のように語っていました。

Q:「257」という数字を「とんでもないところと」と話していましたが....?
イチロー:今思うのは、小さいことを重ねることが、とんでもないところに行くただ一つの道だと感じている。

イチローは決して、プロ野球界に入った当初から「超一流」だったわけではありません。どんなに遠くに見えても、どれほど「とんでもなく」ても、夢や目標を実現するための唯一の普遍的な道は、日々の「小さいことを重ね」続けることと、あらためて教えてもらった気がしました。
もう一つ、インタビューの中で、

Q:自分にとって、満足できるための基準は?
イチロー:少なくとも、誰かに勝った時ではない。自分が定めたものを達成した時に出てくるものです。

私も、人生の夢であれ目標であれ、その大小に関わらず、自分自身に定めたものにチャレンジすることの素晴らしさを、イチローから感じさせてもらいました。