FP(ファイナンシャルプランナー)になったワケ
90年代後半、そのころ、ピカイチの保険代理店になろうと思っていた私が
「プロのファイナンシャルプランナー」 になろうと針路変更したのには、
いくつかのきっかけがありました。
そのきっかけの一つは、ある保険会社の資料でした。
タイトルは、「65歳になった100人の現状は・・・」 というものでした。
それによると、
死 亡 ・・・ 12人
年 収 300万円未満 ・・・ 55人
年 収 300万円以上 500万円未満 ・・・ 21人
年 収 500万円以上 ・・・ 12人
私は思いました。
その当時の別の統計資料で、
「ゆとりある老後生活にはいくら必要か?」 というものがありましたが、
それによると
「ゆとりある老後」 に必要なお金は 「夫婦で月38万円(=年間456万円)」
となっていました。
ということは、先ほどの保険会社の資料の「年収500万円以上」 の人たちが
その「ゆとりある老後」 の該当者たちで、
それを実現できている人は 100人の内の12人 しかいない、
要は、ほんの少しの人しか豊かな生活はできていない、
というわけで・・・、
私は何だか気持がくらーくなってきました。
保険会社の資料には、続けて、次のように書いてありました。
世界で最もお金持ちの国日本で、何百万人もの人々が貧しい老後生活を送っています。
(そのころ日本は、お金持ちの国と内外ともにイメージされていました)
さらに続けて、(ここから先は特別大きな文字で)
「誰も好んで苦しい生活を選んだのではありません」
「計画的な生活設計を怠った結果なのです」
これは、その頃の私にとって、とっても衝撃的な資料でした。