ドリカムプラン
「ドリカムプラン」ってご存知ですか?
数年前にメディアを通じて結構紹介されていましたから、
知ってるよ、という方もたくさんいらっしゃると思います。
つい先日、お客様との会話の中で思い出しました。
「生徒主体の進路学習 ドリカムプラン 〜福岡県立城南高校の試み〜」
学事出版、中留武昭 監修、福岡県立城南高校 編著
この本の中から、何か所か抜粋してご紹介します。(今日のブログは、長〜くなりそ〜)
自分がこうなりたいという明確な志を持ったとき、生徒は自分で走り出す。
親や先生が尻をたたいて勉強させるよりもはるかに伸びる。
人の気持ちの、意志力のすごさ、おそろしさ。
まさに「志は千里を走る」ということである。
「自分の将来について考える」 などとは、一見とても遠回りのように思える。
そんな暇があったら単語の一個でも覚えたほうがいいと思う。でもそれは間違いだった。
自分の人生は自分で切り開かなくてはならないと覚悟したとき、人は自分で動く。
自分の人生なのだから、自分の進路は誰も代わってくれない。そのことを3年間かけて知る。
それがドリカムのプログラムである。
こうなりたいという自分の将来像を描き、それにむかって、一歩一歩近づいていく、
その達成の努力の過程、実現して、あるいはできなくて、また次の夢を持つ。
人生はその繰り返しである。自己選択能力、進路設計能力の向上。
変化の激しい社会にあって、自分の進路を切り開いていく力、
その基礎力を高校でつけることだ。その方法がドリカムである。
私たちFPという人種は、「夢」 という言葉を多く使う傾向があります。
あなたの夢は?
どうなったら幸せですか?
そのためには、どのような目標がありますか?
どのようにして実現するのか、考えたことがありますか?
お客様に問いかけます。そして同時に、
「私たち日本人は、そのようなことを考える教育を受けてきませんでしたよね」
などと無責任なことを勝手につぶやいているのですが・・・、
いやいや、日本の教育も、ある意味捨てたもんじゃありません!
私ももう少ーし遅く生まれて、今どきの 「ドリカムプラン」 で高校生活を過ごしていたら、
人生大きく変わっていたかもしれません。
(とは言っても、今の人生に後悔なんぞはしておりませんが・・・)
ドリカムプランの最初では、
「10年後、20年後の私」
という作文の課題に取り組むそうです。そして、
「将来のことを何も考えていない自分」 を発見することからスタートするそうです。
もう一か所、先ほどの本の抜粋です。
「進路」 というのは目先の進学や就職でなくて、
これからどう生きるか自分の将来全てである。
この偏差値だから、ここを選ぶという偏差値輪切りの選択ではなく、
自分はこれに興味があるから、将来これをやりたいからここへ進む、
というような選び方。偏差値から志望値へ。
生徒たちは、
自分はこうなりたいという明確な志を持ったとき、
自分の人生は自分で切り開かなくてはならないと覚悟したとき、
目の前の教科の学習が自分の未来につながっていることを自覚したとき、
自分自身で走り出した。
決して高校生だけのことではありません、よね。
人生いつでも、
学校に限らず・・・、会社でも家庭でも、
勉強に限らず・・・、仕事でも日々の暮らし方でも、
Dreams come true !!
コメント
年をとるにしたがい、夢がわからなくなりました。今の延長で将来を見てしまうのです。
20代のとき、生涯のワイフワークを見つけたいと、自分さがしをずいぶんしていました。しかし、夢らしきものを見つけて一通り経験した今は、それがずっとやり遂げたいものでない気がしています。
ちょっとマンネリーなだけかもしれませんが。人生折り返し時点に立って、自分さがしの後編かな?
投稿者: さろめ | 2009年02月18日 19:17